おくりびと 近年見た中では最高傑作!
「おくりびと」の試写会に行ってきました。ちらしとか映画のポスターなんかは、いまいちそそられない感じなのであまり期待していなかったのですが・・・。
「近年見た映画の中でも最高傑作!」と思える素晴らしい作品でした。モントリオール映画祭でグランプリを獲得したらしいですが、その栄冠に恥じない映画です。
主人公は、幼い頃からチェロを習い、オーケストラに入ってプロのチェロ奏者として夢の第一歩を踏み出した。・・・と思ったら、オーケストラが解散になって・・・。失業した主人公はあるチラシを見て就活に行くのですが、それがなんと葬儀屋の会社で仕事は納棺師(棺にご遺体を清めて納める人)。戸惑ったり迷ったり悩んだりしながらも、主人公は仕事を愛するようになり、仕事が結びつける縁によって、自分の中にくすぶっていたわだかまりを解く事にもなり、周辺の人とのギクシャクした関係も良い方向へと向かい・・・という内容です。
生まれる時も大事なんだけど、終わりの時も同じように大事だよねー、と思った。何かの状況でたとえ看取ってくれる人が傍ら居なかったとしても、ぞんざいに扱われてあの世へ逝きたくはないなーと思いました。実際にそんなシーンがありました。独居老人の孤独死とかよくあるけど、実際にはどうなんだろう?この映画に出てくるような悲しい事態が普通なのだろうか。。生まれる時もそうだけど、この世から肉体が消えるその瞬間は大事だなぁと思いました。儀式とか儀礼的な事がおざなりにされがちな昨今だけど、儀式にこめられた意味はとても深いかもしれない・・・とも思いました。
映画自体は、地味な作りながらも、無駄な部分や陳腐な部分も無く、構成も完璧で。日本映画の黄金期の作品を見ているようだった。
山崎努はもちろん、モックンの演技がとても良かった。葬儀師の所作やチェロの演奏シーンなどは「かなり努力して練習を重ねたんだろうな」と思った。本業の人みたいに完璧でした。もっくんの納棺の儀の素晴らしさが映画の成功に大きく貢献していると思う。もし彼の演技がへたくそだったり、納棺の儀が吹替えだったら、ここまで良い評価にならなかったと思う。というか、映画として成立しないと思った。ディテールを突き詰める事って大事かも。俳優の鑑です。
重く暗くなりがちなテーマを扱っているにもかかわらず、前半は笑いが随所にちりばめられていて、後半はかなり泣かせてくれる。
そして曲がまたいいなぁと思ったら、ここでも久石譲。さすがです~~~。
制作は・・・松竹!!東宝に完全に押されているけど、ここで反撃開始?!
この試写会に友達が誘ってくれなかったら見ずに終わったかもしれないので、誘ってくれた人に感謝したい。


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