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June 25, 2008

ルドルフ~ザ・ラストキス

 遅ればせながら感想を。

舞台はとても華やかで衣装もステキだし、セットや舞台装置の使い方なんかも好きだった。動きが多いから、役者さん達は大変だろうな~と思ったけれど。亜門さんの作る舞台は、動きが大きくて、観客を飽きさせない舞台だなぁといつも思う。色使いも印象的だし。

音楽的にも悪くないのだが、一発で覚えてしまうほど印象的な歌は無い。多分何度か聞けば「この歌好き」ってのもあるとは思うんだけど。やっぱり、一発で頭の中に入ってくるようなのでないと、「他の作品とは違う」という強烈なインパクトは残せないような気がする。

ルドルフの青年期~最後の瞬間、までを描いた作品。最後は死で終わる暗い話。そこに到達するまでに、彼は何を考え、どう生きたのか、が描かれているわけなんだけど。政治的、思想的には保守的な父親とは考えが合わずに対立していく。時代的な流れとしてはルドルフの考え方が正しかったんだろうに、ハプスブルクの伝統に縛られている父親を説得できず、革命家との間のジレンマに陥り、自分を追い詰めるようになる。母(エリザベート皇后)が不在で、力になってくれる存在は居らず、不倫相手の女性マリーの存在に精神的に救われたようだ。今回の作品では「結局、にっちもさっちもいかなくなって、恋愛に逃げたのか?」っていうチープさに繋がってしまっているようで残念。しかも、井上君が演じると、あまり不倫の陰りというか、後ろ暗さが感じられないし。

 ルドルフはどんどん自分を追い込んで行き、最終的には自殺という手段で父に抗議?。悲劇とロマンスで、女性好みのテーマかとは思うんだけど、はまらなかったな~。それに、語り部にあたるピエロみたいな役柄が意味不明で。演じている役者さんがヘタというわけじゃないんだけど・・・。居なくても全く問題なかったんじゃない?と思う。

井上君の軍服姿はメチャメチャカッコよかった。男性的っていうよりも、脚もスラリと長く、美しい立ち姿は宝塚の男役みたいな感じ。

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